エンターテイメントの光を見たか

12/16

梅棒 9th “RE”ATTACK 『超ピカイチ!』定時制verを観劇しました。


次の観劇まで日にちが空くのでちゃんと記憶を補強してから書きたかったんですが、一般販売のチケットがまだ買える謎の事態なのでもう書きます。信じらんねえ〜



本っっ当に面白かった!!!!



楽しい舞台は世にたくさんあるけど、これだけ出会えて良かったー!って、しかも観てる最中に思う舞台はそうそうないと思います。


わたしが今まで観た中では音楽劇『星の王子さま』、『錆びつきジャックは死ぬほど死にたい』(金偏に青の漢字がコピペしても使えなかった)『トラベルモード 』、そしてこの『超ピカイチ!』くらい。



「三次元漫画」という言葉がぴたりと当てはまるこの作品の、いちばん特徴的なところはセリフがなく、話がバックで流れているJ-POPに合わせて進むという点。でも完全に演劇として成り立っている。

登場人物の感情や人となりはほとんどダンスとジェスチャーで表現されるんですが、肉体表現が言語を上回る姿を初めて目の当たりにしたような気がします。


わたしは日本語の持つ情緒的な響きが好きなのですが、この公演には言葉ばかりに囚われていた観念を打ち砕く力強さがありました。


動きは言葉より雄弁で、だからこの公演の面白さをどれだけ尽くしても伝えきれないのがもどかしく思います。



内容は「ヒロインのパンツを手に入れるために生徒会選挙で男たちが戦う」とかなりシンプルかつ馬鹿馬鹿しい話なのですが、だからこそこうも伝わりやすいのだろうなあ。


王道なシナリオの中に出てくる異質な妖怪たちがただ話を搔き回して笑いどころを作るための存在じゃなくて、ちゃんと物語の大事なところに関わってくるのがすごい。セリフや口調でキャラクターを掘り下げられない部分の、カバーの仕方が上手。



楽しすぎて泣いたことは先に挙げたトラベルモードの公演中にもあったけど、マチソワ間の2時間すら待ちきれなくて早く観たい早く観たいってそればっかり考えてたのは初めて。


DVDにならないのは残念だけど(誇張抜きであと100回は観たいしあれを観ながら死にたい)DVDにならないからこその振り切れ方だよなあという納得がある。



超ピカイチ!、休む暇もないくらいエンターテイメントの奔流で、「楽しい」が輝かしく襲ってくる最高の舞台です!



本当に今しかないので多少無理してでも行って欲しい。観ないと後悔するとまでは言わないけど、きっと豊かになると思います。


まっすぐで優しくてかっこよくて情けない、そういう人たちがたくさん出てくるお話です。登場人物全員好きになれる舞台、鮮やかで素敵だなあ。


キャストやストーリーへの感想もまた千秋楽が終わったあとくらいに書きたいです。



http://umebou.daa.jp/9th_superpikaichi/

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東京は29日まで公演中、大阪公演は1/5,6(全日制)、名古屋公演は1/9,10(定時制)です。日本国内は例え北海道から沖縄までであろうとパスポートがいらないので近いです(ガバガバ理論)。


日程やお時間が合う方は是非!エンターテイメントが光を放つ瞬間を見よう!